2021/10/10 19:00
包容力のある大きめなお椀「飯椀」をご紹介します。
包容力があり、たっぷり入る使い勝手の良いお椀。
直径は、11.6cmとどちらかと言うと小さめですが、深さがあり、
容量は、川連漆器の標準的な汁椀「三寸九分汁椀」よりも、3割程多く入ります。
満水時の容量は、三寸九分汁椀の270ccに比べ、90cc多い、360ccとなっています。
たっぷり入るので、その名の通り、ご飯用の飯椀としてはもちろんですが、
具沢山の豚汁や、ちょっとした麺類まで、幅広くお使いいただけます。
大きすぎず、持ち上げやすく手に馴染む、愛着のわくお椀。
「飯椀」は、高台が高く、口がすぼまった、手に馴染む特徴的な形のお椀です。
高台が高いので、お椀の下に指が入りやすく、持ち上げやすくなっています。
また、直径が大きすぎず、口がすぼまった布袋型をしているので、持った時に手にしっくり馴染みます。
使うほどに手に馴染み、愛着が湧いてくるのではないでしょうか。
漆ならではのしっとりとした口当たり。
漆器の特徴の1つに、独特なしっとりとした肌触りがあると思います。
この漆のしっとり感は、他の塗料にはない特徴的なものです。
お椀に口をつけた時の、唇に吸い付くような優しい口当たりを、漆塗りのお椀でご体験いただきたいです。
料理もより一層美味しく感じられるのではないでしょうか!?
色は、「黒」と「洗朱」をご用意。
「飯椀」
https://shop.zenroku.jp/items/15293221
[ サイズ ] ø11.6 × h8cm
[ 容 量 ] 約360cc(満水)
[ 色 ] 黒 / 洗朱
[ 素 材 ] 天然木〈栃〉・天然漆
[ 製 造 ] 日本製(秋田県 川連漆器)
1872年(明治5年)創業、伝統的工芸品 川連漆器を製造する佐藤善六漆器店により作られました。
川連漆器の特徴の一つである、花塗り(はなぬり)という高度な技法で塗り上げられています。
花塗りとは、塗った後に研いだり磨いたりせず、漆の流れを予測し、刷毛で塗り上げ、そのまま乾燥させる技法で、優しく柔らかな風合いに仕上がります。
天然の木地に、天然の漆を使い、職人の手により一つ一つ丁寧に塗り上げられていて、使うほどに、色艶が出て、漆の味わいを楽しむことができます。
<川連漆器の歴史>
川連漆器の始まりは、今をさかのぼること約八百年前の鎌倉時代、源頼朝の家人で稲庭城主の小野寺重道の弟、道矩が、古四王野尻大舘(現在の秋田県湯沢市川連町大舘)に居住し、豊富な木材と漆を用い、家臣に内職として武具に漆を塗らせたのが始まりと言われております。
江戸時代初期、本格的に漆器産業が始まり、後期には藩の保護の元、椀・膳・重箱など幅広い生活用品がつくられ、沈金・蒔絵などの加飾が加わりました。
また、明治初期にはさらに新しい技術開発が行われ、今日の川連漆器の特色である堅牢な漆器が作られるようになりました。
昭和五十一年十二月に、国の伝統的工芸品の指定を受け、今では全国でも有数な産地として成長しております。