2021/09/17 20:00
漆器というと、お手入れが大変・・・。
そんなイメージを持たれている方も、多いのでは無いでしょうか?
でも、実はそんなに難しいものではありません。
ちょっと気をつけていただくだけで、簡単にお手入れをすることができます。
STEP 1
お盆や、汚れの少ないお皿などは、ぬるま湯で柔らかいスポンジを使い、さっと洗うだけで汚れが綺麗に落ちます。
STEP 2
油汚れには、食器用中性洗剤を柔らかいスポンジにつけて、優しく洗ってください。
STEP 3
洗い終わりましたら、乾かないうちに柔らかい布巾で、水気を拭いてください。
布巾で拭くことで、水滴跡も残らず、毎日繰り返すうちに、自然に表面が磨かれ、漆器のツヤが増していきます。
STEP 4
普段使いの汁椀やお皿などは、直射日光の当たらない、食器棚等へしまってください。
普段使わないお客様用の器や、正月用の器などは、柔らかい紙や布に包んで、箱に入れ、乾燥しすぎない場所に保管してください。
このように、毎日使って、優しく洗っていただく事で、適度な水分が与えられ、
布巾で拭く事で、自然に磨かれツヤが増していきます。
そんなに難しいお手入れは必要ありません。
漆器は難しいと、しまい込むよりも、毎日使って器をお楽しみください。
毎日のお味噌汁にピッタリな「三寸九分汁椀」。
伝統的工芸品 川連漆器の定番の「三寸九分汁椀」は、
実用的でお求めやすい価格ですので、毎日お使いいただくのにピッタリな汁椀です。
ちょっと浅めで、シンプルなお味噌汁にちょうどいいサイズです。
1872年(明治5年)創業、伝統的工芸品 川連漆器を製造する佐藤善六漆器店により作られました。
川連漆器の特徴の一つである、花塗り(はなぬり)という高度な技法で塗り上げられています。
花塗りとは、塗った後に研いだり磨いたりせず、漆の流れを予測し、刷毛で塗り上げ、そのまま乾燥させる技法で、優しく柔らかな風合いに仕上がります。
天然の木地に、天然の漆を使い、職人の手により一つ一つ丁寧に塗り上げられていて、使うほどに、色艶が出て、漆の味わいを楽しむことができます。
[ サイズ ] ø11.7 × h6cm
[ 色 ] 黒内朱 / 朱
[ 素 材 ] 天然木〈栃〉、天然漆
[ 製 造 ] 日本製(秋田県 川連漆器)
<川連漆器の歴史>
川連漆器の始まりは、今をさかのぼること約八百年前の鎌倉時代、源頼朝の家人で稲庭城主の小野寺重道の弟、道矩が、古四王野尻大舘(現在の秋田県湯沢市川連町大舘)に居住し、豊富な木材と漆を用い、家臣に内職として武具に漆を塗らせたのが始まりと言われております。
江戸時代初期、本格的に漆器産業が始まり、後期には藩の保護の元、椀・膳・重箱など幅広い生活用品がつくられ、沈金・蒔絵などの加飾が加わりました。
また、明治初期にはさらに新しい技術開発が行われ、今日の川連漆器の特色である堅牢な漆器が作られるようになりました。
昭和五十一年十二月に、国の伝統的工芸品の指定を受け、今では全国でも有数な産地として成長しております。