2021/10/01 19:00
前回、川連漆器の標準サイズの三寸九分汁椀をご紹介させていただきましたが、
今回は、ちょっと大きめな四寸腰高汁椀をご紹介します。
三寸九分汁椀は、こちらの記事をご覧ください。
高台が高く持ち上げやすい形です。
四寸腰高汁椀は、名前にも腰高とある通り、高台が高くなっています。
そのため、お椀の下に指が入りやすく、簡単に持ち上げることができます。
ちょっと大きめで、具合な大きなお味噌汁にも最適。
直径は、三寸九分汁椀よりも3mm大きい、120mmで、
高さは、9mm高い69mmです。
川連の標準サイズ三寸九分汁椀より一回り大きいサイズです。
毎日のお味噌汁から、ちょっと具材大きめのお味噌汁にも丁度いいサイズです。
三寸九分汁椀では、具材が大きいとちょっと深さが足りない、というお声をいただいておりますので、
そのような時には、四寸腰高汁椀がぴったりです。
色は、「黒内朱」と「朱」の2色をご用意。
色は、外側が黒、内側が朱の「黒内朱」と、
外側内側共に「朱」の2種類があります。
[ サイズ ] ø12 × h6.9cm
[ 色 ] 黒内朱 / 朱
[ 素 材 ] 天然木〈栃〉、天然漆
[ 製 造 ] 日本製(秋田県 川連漆器)
1872年(明治5年)創業、伝統的工芸品 川連漆器を製造する佐藤善六漆器店により作られました。
川連漆器の特徴の一つである、花塗り(はなぬり)という高度な技法で塗り上げられています。
花塗りとは、塗った後に研いだり磨いたりせず、漆の流れを予測し、刷毛で塗り上げ、そのまま乾燥させる技法で、優しく柔らかな風合いに仕上がります。
天然の木地に、天然の漆を使い、職人の手により一つ一つ丁寧に塗り上げられていて、使うほどに、色艶が出て、漆の味わいを楽しむことができます。
<川連漆器の歴史>
川連漆器の始まりは、今をさかのぼること約八百年前の鎌倉時代、源頼朝の家人で稲庭城主の小野寺重道の弟、道矩が、古四王野尻大舘(現在の秋田県湯沢市川連町大舘)に居住し、豊富な木材と漆を用い、家臣に内職として武具に漆を塗らせたのが始まりと言われております。
江戸時代初期、本格的に漆器産業が始まり、後期には藩の保護の元、椀・膳・重箱など幅広い生活用品がつくられ、沈金・蒔絵などの加飾が加わりました。
また、明治初期にはさらに新しい技術開発が行われ、今日の川連漆器の特色である堅牢な漆器が作られるようになりました。
昭和五十一年十二月に、国の伝統的工芸品の指定を受け、今では全国でも有数な産地として成長しております。